[バリ島旅行テーマ別特集]デザインが楽しめるバリ島リゾート

ホテル・ヴィラの「デザイン」に魅了されるおすすめバリ島リゾート クリエイティビティ溢れる”宿泊ができる作品”を楽しむ

バリ島には、ホテルそのものがまるで「アート作品」のように洗練されたデザインのホテルが多く存在します。

今回はそんなバリ島のデザインの美しいホテルのなかでも、一流の建築家やインテリアデザイナーが手掛けた抜群にセンスの良いデザインホテルを厳選してご紹介。

バリ島の洗練されたデザインホテルでの滞在は、リラックスできるだけでなく、きっと感性を刺激してくれる特別な旅になることでしょう。

カタママ ホテル/Katamama Hotel

[デザインが楽しめるバリ島リゾート ]カタママ ホテル

デザイン・コンセプト

バリ島で最先端の流行を発信するスミニャックエリアのど真ん中に建つポテトヘッドビーチクラブ。アンティークの木製シャッターを1,000枚使用した円形外壁が特徴のクリエイティビティに溢れる建造物です。2011年のオープンから多くの海外アーティストのライブやイベントが行われ、人々を魅了してきました。
そんなポテトヘッドを手掛けるPTTファミリーが2016年にオープンしたのが「カタママ ホテル」。インドネシア語で”ママの言うこと”を意味するカタママは、我が家の様な滞在をしてほしいという願いのもと、トゥガナンで特注した赤レンガ150万個から成るスタイリッシュな外観が印象的なホテルです。隣り合う2つの建物は、建築家アンドラ・マタンの、「左右非対称のバランス」のコンセプトから建てられており、どちらにもこだわりが詰まった芸術作品です。

Andra Matin(アンドラ・マタン)

Andra Matin(アンドラ・マタン)1962年インドネシア・バンドン生まれ。インドネシアで最も影響力がある建築家の一人といわれます。1981年にパラヤンガン大学建築学科を卒業し、1990年から8年間グラハチプタ・ハディプラナ建築事務所でキャリアを積みました。その後アンドラ・マタン・アーキテクツを設立し1999年、2002年、2008年、2009年、2010年、2011年にインドネシア建築家協会賞を受賞しています。現在はインドネシア全土で、家、博物館、ギャラリー、レストラン、公立公園、モスクなど100以上のプロジェクトを手掛けています。外部の環境といかに心地良く住むか、光や風などをどう取り込むか、アジアの暮らし方を追求する建築家としても有名です。

客室

リゾート内の客室は全部で58室。その全てがスイートルームです。部屋に一歩足を踏み入れれば、全てを徹底した「ホーム」のコンセプトで設計していることが感じ取れます。
センスの良い客室には、バリ島の家具職人が造った家具と、スミニャックの手染めのインディゴ、1940~1960年代にデザインされたミッドセンチュリー家具、ルイスポールセンのペンダントライトをはじめとする北欧家具などのコレクションが散りばめられています。また、ビーチクラブが手掛けているだけあって、レコードプレーヤー(1部の部屋タイプのみ)やパーソナルカクテルバーも備わっています。
木とレンガが織りなす暖かい雰囲気、「ホーム」のコンセプトへのこだわりを感じる客室です。

施設

バリ島のカタママは「ホーム」をコンセプトに掲げているため、ロビーやレセプションがありません。ホテルの入り口に入ると、玄関替わりに配された「アカデミーバー」があります。このバーではミクソロジーのレジェンド、ドレ・マッソがプロデュースするトロピカルカクテルを味覚はもちろん、視覚でも楽しむことができます。そしてバーを抜けると、伝統的なインドネシア料理を朝から晩まで楽しめる「カタママ レストラン」が広がります。ラグジュアリーリゾートのメインレストランでも、家のリビングのような温かみのあるインテリアが並び、リラックスした気分で食事を楽しめます。

アリラ ヴィラズ ウルワツ バリ/ Alila Villas Uluwatu Bali

[デザインが楽しめるバリ島リゾート]アリラ ヴィラズ ウルワツ バリ

デザイン・コンセプト

インド洋に面したバリ島南部ブキット半島の白い砂浜を見下ろす断崖絶壁に建つ「アリラ ヴィラズ ウルワツ」は、息を呑むほど美しい景色のリゾート。数々の賞を受賞しているシンガポールの建築事務所WOHAが設計し、コンテンポラリーなデザインながら、周囲の自然環境と切れ目なく流れるように溶け込んでいます。
ロケーションを生かした随所に解放感を取り入れたコンセプトのデザインが印象的。常に身体を包み込む穏やかな海風と耳に響き渡る海の歌とともに、バリ島の自然を最大限に感じられます。
グリーングローブ認定の環境維持デザイン(ESD)で設計されたリゾートでもあり、地元資材を利用した建築物や海水プール、生物由来油のバイオディーゼル発電、バイオスウェルに配慮したガーデンなど、自然環境のサステナビリティ(持続性)にも徹底的にこだわっています。

WOHA(ウォハ)

WOHA(ウォハ)シンガポール人建築家のウォン・マン・サムとオーストラリア人建築家のリチャード・ハッセルが、1994年シンガポールを拠点に創立した建築事務所。環境を最大限に配慮するアイデアと気候を生かす革新的な技術が共存し、多くの都市や国で多種多様な革新的プロジェクトに取り組んでいます。参画したプロジェクトは、タワーマンション、ホテル、公営住宅、輸送用拠点、その他施設に及んでおり、シンガポール大統領賞をはじめ、世界各国数々の賞を受賞しています。

客室

ホテル客室は全64室。バリ島の自然と一体感のあるデザインでインド洋の素晴らしい景色が広がります。開放的な客室デザインは、どこからでも屋外に広がる自然を楽しむことができます。また、地形を考慮し、傾斜に沿ってオープンに配置されているため、空調設備が必要ないほど風通しの良いデザインのリゾートになっています。洗練されたモダンなデザインでありながら、地元ウルワツで採掘した石灰岩で造った壁、リサイクルの鉄鋼材で造ったドアやキャビネット、ジャワ島で造られた家具、海水のプライベートプールなど、環境へ配慮も。断崖の約300㎡の敷地に建っているプライベート空間はバリ島ならではの贅沢そのものです。

施設

バリ島の環境への配慮は施設にも。断崖絶壁に配置された50メートルのプール、インドネシアの島々からセレクトされた芸術品や工芸品を展示するアリラギャラリー、アリラブランド自慢のスパ施設も揃っています。
「アリラ ヴィラズ ウルワツ」のもうひとつのハイライトは、エグゼクティブシェフ、ステファン・シモンド監修のレストラン「シーア(CIRE)」。海抜70mからの素晴らしい景色を眺めながら、インドネシアやバリ島の厳選したオーガニック素材だけ使ったヘルシーなアジアンフュージョン料理や西洋料理をお楽しみいただけます。味や素材に限らず、上質なグラスウェアやテーブルリネンにもこだわりを感じます。

ザ レギャン スミニャック バリ/The Legian Seminyak, Bali

[デザインが楽しめるバリ島リゾート ]ザ レギャン バリ

デザイン・コンセプト

サンセットの景勝エリアとしても有名なスミニャックビーチに1996年8月開業した「ザ レギャン バリ」。既存の”バリ島らしさ”を取り入れたリゾートとは一線を画し、バリ島・カルチャーのエッセンスを最大限に抽出・ラグジュアリーに取り入れた本物のライフスタイルリゾートです。インフィニティプールの先駆者であり、インドネシア様式に現代的な要素を取り入れた鮮やかなインテリアは、インドネシア人インテリアデザイナー「ジャヤ・イブラヒム」が手掛けたことでも有名です。重厚感漂うダークブラウンのモダンクラシックな世界は、いつまでも色あせることなく、世界中のリゾート好き、バリ島好きを今日も虜にしています。

Jaya Ibrahim(ジャヤ・イブラヒム)

Jaya Ibrahim(ジャヤ・イブラヒム)

1948年インドネシア・ジョグジャカルタ生まれ。英ヨーク大学に通い経済学と社会学を学んだ後、インドネシアに戻り、1992年にJaya&Associatesを設立。ヨーロッパでの経験と生まれ育ったジャワ島の文化を生かし、ザ レギャン バリの他、ジャカルタのザ・ダルマワンサ、ジョグジャカルタのアマンジウォ、中国、オマーン、インド、ベトナム、米国でも数多くのリゾートを手掛けました。2015年5月に永眠。トラディショナルなアジアンテイストデザインをモダンなラグジュアリーホテルのインテリア空間に構築し直した最初のデザイナーの一人として高く評価されています。

客室

客室は全68室。全てのインテリアがブラウンとホワイトのコントラストで統一されたアジアンラグジュアリーリゾートのイメージです。全ての部屋がインド洋に面したオンザビーチのデザインになっています。
中でも特別なのは、オーナーがバリ島の別荘のように愛するビーチハウスやインフィニティプールを視界の真ん中に望む3トップスイート(スミニャックスイート・サンセットスイート・ザ レギャンスイート)。内外は完璧なデザインで、景観の素晴らしさを窓枠が切り取って、まるで一枚の絵画に仕立てます。
またこのホテルは、ハード面だけでなくソフト面にもこだわり、「パーソナライズド エクスペリエンス」のコンセプトに基いてサービスを提供。68室のお部屋に対して約400名ものホテルスタッフが在籍し、高いホスピタティは期待を裏切りません。

施設

バリ島西海岸のビーチフロントにあるロケーションは、日・時間によって様々な表情を見せる大パノラマのインド洋がまるで鏡のよう。バリ島のサンセットを堪能した後は、どこか異世界に迷い込んだかのようなマジックアワーも見逃せません。
1日の始まりはリゾート内の「ザ レストラン」で海風を感じながらの朝食から。ホテルでのランチはゆったりと「ザ プール バー」、インフィニティープールでは、ゆったり身体を浮かべるもよし、海を眺めながら何もしない贅沢を楽しむのもよし。サンセットには「ザ オーシャン シャンペンバー」でカクテルを。夜はお洒落をして「ザ レストラン」でモダンなヨーロッパ料理と豊富なワインを楽しめば、完璧なバリ島旅行の完成です。

W バリ スミニャック/W BALI Seminyak

[デザインが楽しめるバリ島リゾート ]W バリ スミニャック

デザイン・コンセプト

1998年にニューヨーク発祥のWホテルズは、スターウッド系列のデザイナーズホテル。ブランド名の「W」は、CEOである「バリー・スタンリッヒ」のコンセプト、”Whatever・Whenever(望んだ時に望んだ物を)”に由来します。そのコンセプト通り、夜中の2時にジョギングシューズのオーダーを可能にしたり、バスタブをチョコレートで満たすリクエストに応えたり、サービスにまつわる逸話が数多く存在します。
”眠らない街・ニューヨーク”で生まれたWブランドは、24時間楽しめるリゾート。地元の文化を取り入れつつエッジー&ホップなデザイン、感覚を刺激するインテリア、ユニークなネーミングの施設や部屋など他にない特徴があり、世界各国50軒のチェーンで名物となっています。「W バリ スミニャック」もそのコンセプトをベースにバリ島の自然やバリ島の文化、バリ島特有の建築様式とモダンでスタイリッシュなデザインを融合したリゾートです。

Barry Sternlicht(バリー・スタンリッヒ)

Barry Sternlicht(バリー・スタンリッヒ)

1960年米ニューヨーク生まれ。 1982年ブラウン大学卒業、1986年にハーバード大学経営大学院ハーバードビジネススクールでMBAを取得。1991年にスターウッド・キャピタル・グループを立ち上げ、1995年から2005年までCEOを務めました。キャリアの中では、Wホテルブランドを産み出した他に、雲の上の寝心地で有名なウェスティン・ヘブンリーベッドを考案。贅沢でなめらかな肌触りのベッドリネン、900個のポケットコイルスプリングを使用した究極の寝心地を追求したマットレスは、寝返りなど就寝中のどのような身体の動きにも対応します。

客室

客室はゲストルームとヴィラを合わせて全237室。「W」のデザインへのこだわりは、部屋のカテゴリー名にも現れています。世界約50のWホテルズが、ガーデンビューやオーシャンビューなど平凡なものでは無く、「ワンダフル(すてきな、素晴らしい)」「スペクタキュラー(壮観な、華々しい)」「マーベラス(とても素晴らしい)」「WOW(驚嘆)」など独自の呼び方。もちろんインテリアも独創的。ホテル室内に施された数々のアートピースや見たことの無いような形の家具など、24時間旅行者を楽しませてくれるようデザインされています。
また、「W バリ スミニャック」は、バリ島らしくヴィラも登場。「W」発祥の地ニューヨークのエネルギーとバリ島の要素、”1粒で2度美味しい”バリ島旅行を体験できます。

施設

旅行者を迎えるのは、UFOを模した不可思議なエントランスやトロピカルピンクやパープルのエネルギーに満ち溢れたデザインが新鮮なシグネチャーWラウンジ。バリ島の「W バリ スミニャック」に到着した旅行者は、どこか異世界に訪れたような感覚に陥ることでしょう。
全ての施設はバリ島文化を取り入れつつ、それぞれのコンセプトにより、まるで別の惑星のようにデザインされています。
バリ島の伝統「チャックダンス」の炎をイメージしてデザインされたライトが印象的な「Fire」は、オープンキッチンを備えたカジュアルなグリルレストラン。カジュアル&エレガントなレストラン「スターフィッシュ・ブルー」は、世界10カ国で経験を積んだジャック・ヨスが監修するパンエイジアン料理をいただけます。ビーチサイドと屋内スペースに分かれたクールな音楽空間「ウーバー」では、著名なDJ達の音楽を楽しむことも。24時間営業のホテル内のスパ「アウェイスパ」は、ディナーの後でもゆっくりトリートメントが受けられるのも嬉しいポイント。
遊び心と本物を提供する姿勢を持つ「W バリ スミニャック」ならば、今までに無いバリ島体験を与えてくれます。

ザ・バレ/The Bale Nusa Dua Bali

[デザインが楽しめるバリ島リゾート]ザ・バレ

デザイン・コンセプト

ライフスタイルリトリートは、バリ島に6軒+カンボジアに1軒のリゾートを展開するホテルグループ。どのホテルもユニークな滞在テーマとデザインを確立しています。中でも「ザ・バレ」は2011年にバリ島にオープンしたグループ最初のリゾートで、そのコンセプトは、ハネムーナーやカップルがバリ島らしい静かなお篭り滞在を実現する極上の隠れ家的空間。16歳以上のみが滞在可能なバリ島の大人のリゾートです。
リゾートは、階段・外壁・オブジェからホテルスタッフのユニフォームに至るまで白で統一され、各所に木目を使ったバリ島らしいナチュラルなデザイン。大人の洗練されたデザイン・雰囲気は、訪れたゲストを主役に引き立たせてくれます。世界のリゾート好きに絶大な人気で、撮影場所としても有名なバリ島のおすすめデザインリゾートです。

Studio Tonton(スタジオ トントン)

Studio Tonton(スタジオ トントン)1996年、タルマヌガラ大学建築学科出身のアントニーリューとフェリーリダワンによって設立されたインドネシア・タンゲランに拠点を置く建築事務所。「トロピカル ミニマル アーキテクチャー」をテーマにバリ島の「ザ・バレ」の他に同じライフスタイルリトリートの「アイズ」や「ザ・サンタイ」、「ルメリディアン・バリ・ジンバラン」、「アメティス ヴィラ」など、シンプル・モダンで機能的なデザインのリゾートを数多く手掛けています。

客室

ホテル客室はヴィラタイプで全29室。ホテルの敷地に入れば、プライベートスペースとオープンスペースのバランスが絶妙に取れた空間、スタイリッシュなデザインに驚愕します。ヴィラへは隅々まで磨かれた石灰岩から成る白亜の壁に沿って中央の滝のオブジェを過ぎ、広大な階段を上って向かいます。ホテル内のインテリアは白を基調とした高級感のあるモダンな造りで、無駄を省いたミニマルなデザイン。ヴィラには小さな庭とバリ島伝統の茅葺き屋根のバレ(東屋)のデイベッド、清潔で機能的なベッドルームが設えられています。
24時間利用可能なエグゼクティブシェフのルームサービスを利用しながら、1日中ゆっくりと過ごすバリ島のホテル滞在もおすすめです。

施設

ホテル内のどの施設でも美しいまでに完璧に統一されています。水中デイベッドのあるユニークな2段のメインプール、プールサイドでカクテルを楽しみながらくつろぐことできるレストラン「フェイシズ」など、どこを切り取っても非の打ちどころがありません。
少し気分を変えたい時には、エントランス2階にある「タパ ビストロ(TAPA)」がおすすめ。素敵な照明と音楽、オープンエアの心地よい風を感じられるデザインの店内で、世界各地からのタパス・スタイル(小皿料理)のメニューとバリ島らしい魅力的なカクテルを楽しめます。